【第21話】負けから這い上がった第3波&第5波トレード:感情じゃなく戦略で掴んだ勝利

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FXと株

① はじめに:負けが続いた日々


470,790円。
これが、少し前までの自分の口座残高だった。

でも、そこから何があったのかというと――
−66,870円のドローダウン。

トレードのたびに「ああ入っちゃった」とエントリーし、
根拠のない利確、遅すぎる損切り。
「いけるかも」という期待と、「また負けるかも」という不安がぐちゃぐちゃに入り混じって、
気づけば、口座残高は43万円台まで落ちていた。

チャートを開けば苦しくなる。
どこでエントリーしてもやられるような気がする。
なのに、また入って、また負ける。
そんな感情的なトレードの連続だった。

自信なんて、とっくになくなっていた。
「もうやめようかな」
そう思った日もある。

でも、心のどこかで思っていた。

「まだ“ちゃんとやれてない”。
本気で“ルール通り”にトレードしたことなんて一度でもあっただろうか?」

その問いかけに、正直、自信を持って「ある」とは言えなかった。

だからこそ、やろうと思った。
感情じゃなく、“戦略”で勝負する。

今回は、その覚悟で挑んだ、
第3波と第5波――“型を守って勝ちきった”トレード記録です。

② 今回の相場環境


トレードしたのは、**2025年7月28日(月)**のドル円(USD/JPY)。

使った時間足は、1時間足と15分足の組み合わせ
上位足(1時間)で大きな流れとトレンドラインを確認しながら、
エントリーとエグジットの判断は、すべて15分足のローソク足で行った。

この日は、朝からドル円が上昇トレンドを形成している状況だった。
特に印象的だったのは、安値を切り上げながら高値も更新していく“美しい上昇波形”
まさに、エリオット波動の第3波と第5波を狙える相場環境だった。

以下が、自分が採用した波のカウント(エリオット波動)である。


✅ エリオット波動のカウント(ざっくりと)

値動き(目安)コメント
第1波147.516 → 148.024明確な上昇スタート
第2波148.024 → 147.626約78%押しの深い調整波
第3波(狙い1)147.626 → 148.208上昇加速が起きた王道の波
第4波148.208 → 147.794深押し気味だが、まだ構造は生きていた
第5波(狙い2)147.794 → 148.316最終上昇波、ローソク足での反発を確認してエントリー

この相場では、
ダウ理論の高値・安値の切り上げ、トレンドラインの反発、出来高、フィボナッチリトレースメント/エクステンションをすべて合わせて分析。

「今ここが何波なのか」
「次に買うならどこか」
「利確の目安はどこか」
――それを感情ではなく、構造と確率で判断した

だからこそ、「第3波と第5波」だけに絞って勝負するという戦略が、
本当に機能したと思っている。

③ 第3波トレードの記録


この第3波のトレードは、
自分にとって「戦略を守り切って、利益を積み上げた初めての体験」だった。

まずはエントリーの場面。
147.626まで深く押した第2波のあと、価格はトレンドラインでしっかり反発。
ローソク足には下ヒゲ付きの包み陽線が現れた。
ここで「これは第3波になる」と確信して、7ロットでロングエントリー。


✅ トレード根拠

  • ダウ理論の安値切り上げ
  • フィボ61.8%付近での反発
  • トレンドラインに支えられた形状
  • ローソク足:15分足で包み陽線出現

✅ 分割利確の記録(感情ではなく計画)

区分ロット利確価格(想定)利益額コメント
第1利確2ロット148.00付近約 +5,840円押し目反発の初動利確◎
第2利確2ロット148.20付近約 +12,920円第3波の王道ターゲット利確◎
最終利確1ロット148.018〜148.10付近約 +3,980円ストップにかかる前の勝ち逃げ✨

✅ 合計利益:+22,740円

7ロットすべてをプラスで利確
“感覚”ではなく、“根拠と戦略”に基づいた行動だけで積み上げた利益。


この第3波の利確で学んだことは明確だった。
利確は一発で当てに行かなくていい。分ければいい。

途中、チャートがもみ合って迷いも出た。
でも、分割しておいたおかげで**“逃げ場”が残っていた。**

ローソク足の上ヒゲや出来高の変化を見て、
「ここで逃げよう」と判断できたこと――
それが、これまでの自分とは明確に違っていた。

この第3波は、技術的にも精神的にも、
「自分が変わった」と確信できた勝利だった。

④ 第5波トレードの記録


第3波を完璧に取ったあと、「もう今日は終わりでもいいかな」と一瞬思った。

でも、チャートはまだ終わっていなかった。

148.208の高値をつけたあと、第4波の調整が始まった。
最初は「軽く押してすぐ上がるだろう」と思っていたが、
価格はどんどん下がっていき、147.794付近まで深く押してきた。

「第4波としては深すぎるかも…」
そんな不安もあったけど、
トレンドラインがまだ生きていたし、
フィボ61.8%ラインの上でもう一度止まった。

そして、15分足で包み陽線が出た。

「来た。これは第5波になる。」

ここで、再び7ロットでロングエントリー。

今度は前回以上に緊張していた。
第4波が深かったぶん、「もしここで失敗したら…」という怖さがあった。
でも、それ以上に、「これは“来る形”だ」という信頼感が勝っていた。


✅ トレード条件

  • エントリー:147.94〜147.95付近
  • 根拠:
    • フィボ61.8%からの反発
    • トレンドラインが生きている
    • 包み陽線の出現
    • 1時間足でも構造が崩れていない

✅ 利確戦略(今回は特に“逃げ時”を意識)

  1. 148.15で2ロット利確(+4,700円)
     → 前回の成功体験と同じライン。「ここで逃げないと、また崩れるかもしれない」という冷静さがあった。
  2. 148.316で2ロット利確(+7,540円)
     → フィボ1.0倍直前。出来高が上昇し、上ヒゲが出たタイミングでサクッと。
  3. 148.27〜148.29で3ロット利確(+9,930円)
     → 上ヒゲ陰線を見て「ここが限界だ」と判断。

✅ 結果:+22,170円の利益(またしても7ロット全利確!)

正直、第5波をここまできれいに取れると思っていなかった。
しかも、第3波とまったく同じように、分割利確で利益を積み上げられたことが一番の自信になった。

「第4波の深押しにも耐えた自分」
「ローソク足の形を信じて入った自分」
「上ヒゲと出来高で手じまいできた自分」

どれも、以前の“感覚だけで動いていた自分”にはできなかったことだった。

⑤ なぜ勝てたのか? 自分なりの振り返り


今回のトレードで感じたことは、ただひとつ。

**「戦略を守れば、感情に勝てる」**ということだった。

ここまで負けてきたのは、テクニカルが下手だったからじゃない。
エントリーポイントや手法は、実は以前からある程度知っていた。
でも、それを守り切れていなかった

今回勝てた理由をあえてまとめると、次の3つに集約される。


✅ ① 利確を決めつけず、“分けて逃げた”

前までは「どこまで伸びるか」を一発で当てに行っていた。
でも今回からは、分割利確を前提にしたトレード設計に切り替えた。

→ これによって「利益を守りながら、夢を伸ばす」というメンタルが作れた。
→ 結果、すべてのロットをプラスで逃がすことができた。


✅ ② 損切りを“構造の下”に正しく置けた

適当に「この辺に置こう」で損切りしていた頃と違い、
今回はダウ理論上の安値/第2波の安値/トレンドラインの下といった
意味のある場所”にストップを置けた。

→ だからこそ「ストップにかかっても納得できる」という冷静さがあった。
→ 実際、ストップにかかることなく勝ち逃げできた。


✅ ③ ローソク足・出来高・フィボを「重ねて判断」した

「陽線が出たから買う」「トレンドラインで止まったから入る」――
今までなら単体で見ていた材料を、今回は複数重ねて見た。

  • ローソク足(下ヒゲ・包み足)
  • フィボナッチ(61.8%押し、1.0倍利確)
  • 出来高(天井圏で急増 → 利確判断)
  • トレンドライン(割らない限り構造継続)

→ この“複数の根拠”が重なったポイントでだけ、エントリー&利確を実行した。
→ だからこそ、感情ではなく“確信”を持って行動できた。


この3つを守ったことで、負けていた自分から、勝てる自分に変わる手応えがあった。
そしてこれは、「再現できる勝ち方」だと、今なら断言できる。

この第5波は、金額以上に“経験としての価値”があった。

⑥ 最後に:負けても“型”を持てば取り返せる


今回、自分が証明できたのはひとつだけ。

**「負けていても、“型”を持てば必ず取り返せる」**ということ。

正直、470,790円あった残高は、気づけば43万円台。
−66,870円という数字は、自分の弱さの集大成だった。
焦り、飛び乗り、無根拠で利確し、損切は遅れ、連敗を重ねた。

でもそこから、“型”を持ってトレードに向き合った。

  • エントリーは「ローソク足×トレンド×出来高」の重なりだけ
  • 損切りは“構造を崩すラインの下”に
  • 利確は“分割で、感情よりも構造に従って”

この“型”を守ったことで、
第3波と第5波、2回のトレードで +22,740円 & +22,170円 の利益。

負けをすぐに取り戻せたわけじゃない。
でも、「取り返す自分になれた」という手応えが今、確かにある。

もう感覚でトレードはしない。
もう雰囲気で利確もしない。

“型を持ったトレーダー”として、次も淡々とやるだけ。

どれだけ負けていても、
自分の中に“勝ち方の型”があれば、何度でも立ち上がれる。

今回の勝利は、その確かな証拠になった。

⑦ 終わりに:残高よりも、自信が戻った。


今回の第3波・第5波のトレードを終えたあとの残高は、478,870円
今回の第21話のスタートが470,790円からスタートして、
一時は43万円台まで落ち込んだ。

それを戻すのは、冷静さと、言われた通りやる!それだけだった。

でも、今回のトレードを終えて感じているのは、
単なる「残高が戻った嬉しさ」だけじゃない。

それ以上に――

「戦略通りにやれば、取り返せる」
「感情ではなく“型”でトレードできる自分に戻れた」

この感覚が、何よりの収穫だった。

正直、第3波と第5波を両方きれいに取れたのは初めて。
今までなら「もう少し伸びるかも」と欲をかいて全ロット握りつぶしていた。
でも今回は、分割利確・ストップ設定・構造に従った判断が全部できた。

そして今、思っていることがある。

「次は第1波から取りにいきたい」

今までは第1波を“ただの上げの始まり”として見過ごしていた。
でも、今回のようにトレンド全体を波でとらえてみると、
第1波こそが、すべての始まりなんだと気づいた。

第1波から乗れれば、
2波の押しにも余裕で耐えられる。
3波の爆発も握っていられる。

「まだ行ける」
そう思えた今だからこそ、
次は第1波からしっかり狙っていく。

FXはいつだって難しい。
でも、自分の中に“型”があれば、
また何度でも立ち上がって、積み上げられる。

今回の勝利は、その“自分の型”を初めて体感できたトレードだった。

次もまた、狙うのは「感情」じゃない。
1波・3波・5波――戦略通りの波だけ。

この記録は、感覚トレードを卒業した証として、ここに残しておきたい。

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