▶ はじめに|「勝ち」と「負け」が同時に訪れる日
FXをやっていると、
「片方で勝って、片方で負ける」なんて日はよくあります。
でもそのとき、トータルで残高が増えているかどうか。
それこそが、トレードの“質”を測る一番リアルな指標。
今回は、僕の実際のトレード結果として──
- ドル円で +20,000円の利益
- 豪ドルで −6,783円の損失
- それでも口座残高は +10,866円アップ
という、勝ちと負けが混在したリアルトレードを振り返りながら、
**なぜ残高が増えたのか?勝率以上に大切なことは何か?**をお伝えします。
▶ まずは、口座残高をチェック
- トレード前の残高:450,127円
- トレード後の残高:460,993円
- 差額:+10,866円(実際の増加額)
一見すると、ドル円で2万円勝っているのに、
残高の増加がそれよりも少ない…?と疑問に思う方もいるかもしれません。
実はここに、**FXのリアルな“コスト構造”**が隠れています。
▶ 今回のトレード詳細
【勝ちトレード】ドル円(USD/JPY)
- ロット数:5(買い)
- エントリー:146.662
- 決済:147.062
- 表示利益:+20,000円
💡 勝因:
テクニカル分析で反発ラインが明確だったこと。
短期の上昇トレンド初動でエントリーできたことが勝因。
【負けトレード】豪ドル米ドル(AUD/USD)
- ロット数:−3(売り)
- エントリー:0.65304
- 現在:0.65457(損切り)
- 表示損失:−6,783円
💡 敗因:
なんとなく「下がりそう」で入った“雰囲気トレード”。
根拠が薄いままポジションを持ち、結果的に逆行。
▶ 表示損益と実際の残高がズレる理由とは?
表示損益(20,000 − 6,783)= +13,217円
残高増加= +10,866円
差額= 約2,351円
この“ズレ”は、以下の要因によって生じます。
✅ スプレッド(買値と売値の差)
FX会社は基本的に取引手数料をスプレッドとして回収しています。
この差額はポジションを持った瞬間に自動的に反映されるため、
「勝っている表示」よりも実際の口座残高は少し低くなるのが普通です。
特に豪ドルなどのマイナー通貨はスプレッドがやや広く設定されがちです。
✅ スワップポイント(保有日数による金利差)
今回は短期トレードだったため影響は軽微ですが、
日をまたいでポジションを持つ場合、スワップポイント(±)が発生します。
これも残高に反映される要素の一つ。
✅ 約定誤差・端数処理
システム処理によっては、1円単位未満の誤差やレート変動による瞬間的な“滑り”が、実質収支に影響する場合もあります。
▶ トレードから得た3つの教訓
① “慣れた通貨”で戦う安心感
今回、ドル円は過去の経験と相場の癖から「勝てる形」が見えていた。
一方、豪ドルは自分にとって情報も少なく、値動きの読みづらさもあった。
➡ FXは“知っている通貨”で勝負するのが圧倒的に有利。
② 「なんとなくトレード」が最大の敵
豪ドルは、チャートやファンダの裏付けも曖昧なまま
「そろそろ下がるかも」という思いつきエントリー。
➡ 明確な根拠がないポジションは、「感情トレード」になりがちで危険。
③ 勝率よりも“損益比”がすべて
今回は勝率50%(1勝1敗)
でも残高はプラス10,866円
これは「損小利大」の証。
➡ FXは**“いかに小さく負けて、大きく勝てるか”**が本質。
▶ 実際の損益よりも「残高」を見よう
トレードでは、表示された損益よりも、
“増えたお金=口座残高の変化”こそが最も信頼できる数字です。
- 表示:+13,217円
- 実際の資金増加:+10,866円
これがリアルな差。
それを理解した上でトレードすると、「利益が出たのに残高が増えていない」という混乱も減ります。
▶ 結論|負けながら増やすのがFX
今回は豪ドルで負けました。
でもドル円で勝てたことで、結果的に残高は増えました。
FXでは、「全部勝つ」は幻想。
大事なのは、**「どう負けて、どう勝ち残るか」**です。
▶ 今回の残高変化で感じたこと
- ✅ 勝ち:20,000円
- ❌ 負け:−6,783円
- 💴 増加額:+10,866円(差額はスプレッド)
これは「戦略的に勝った」証拠。
自分の得意パターンを磨き、感情トレードを減らすだけで
勝率は上がらなくても、残高は増やせると証明できました。
▶ 次回予告|“調子に乗った次の一手”が運命を分ける?
残高が増えた。
ちょっと気分が良い。
次もいけるかも──。
果たして次のトレードはどうなったのか?
【第5話|勝ち癖が“油断”に変わる瞬間】へ続く…。
📌 まとめ
- 通貨は「得意分野」で戦う
- 感情トレードは一瞬で失敗につながる
- 勝率より“損益比率”を重視せよ
- 最後に頼れるのは「口座残高の推移」
コメント