事業をやっていると、「もう無理かもしれない…」と感じる瞬間、ありませんか?
思ったように売上が上がらない。
人が辞める。
資金繰りが苦しい。
周囲に相談できる人もいない。
華やかに見える経営の裏側には、孤独とプレッシャー、そして不安がつきものです。
私自身、事業の立ち上げから運営の中で、何度も「やめたい」と思ったことがあります。でも、乗り越えるたびに学びがあり、次のステージが見えてきました。今日は、そんな「事業がきついときにどうしたらいいのか?」を、リアルな視点からまとめてみたいと思います。
1. 「きつい」は悪いことじゃない
まず最初に伝えたいのは、「きつい=失敗」ではないということ。
むしろ、きつさを感じている時こそ、あなたは“真剣に向き合っている証拠”です。
経営がうまくいっているように見える人たちも、みんな一度は地獄を見ています。
ただ、そこからどう抜け出したかは、人によって違うだけ。
だから、「きつい」と感じた自分を責める必要はありません。
大事なのは、“その感情を放置しないこと”です。
2. 「何がきついのか」を細かく分解してみる
きつさは、ひとつの原因ではなく「複数のモヤモヤの集合体」であることが多いです。
たとえば──
-
売上が落ちている
→ どの商品?どの月?競合は?顧客の反応は? -
スタッフが辞めた
→ 人間関係?給与?育成?そもそも採用基準に無理があった? -
自分のメンタルが限界
→ 睡眠?家庭のこと?孤独?未来の見通し?
このように、ぼんやりした「きつい…」を“言語化”して分解してみると、不思議と冷静になれるものです。
そして、分解されたひとつひとつの問題には、現実的な「対処法」が見えてきます。
3. 無理にポジティブになる必要はない。でも…
「ポジティブに考えよう!」というアドバイスは、ときに逆効果です。
メンタルが落ちているときに無理に前向きになろうとすると、自分を責めてしまったり、さらに疲弊してしまうことがあります。
そんなときはこう考えてみてください。
「人間だから、落ち込んでも当然。だけど、“止まりすぎない”ことが大切」
感情は流すもの。水のように、自然に流していく。
落ち込んで、考えて、休んで、そしてまた一歩踏み出す。
そのリズムが、長く続けるための「呼吸」になります。
4. 小さな行動で“流れ”を変える
どん底のときに必要なのは、「結果」ではなく「流れ」です。
たとえば、
- 古いお客様に1本電話する
- お店の掃除を徹底してやってみる
- ブログを1本書いてみる
- ノートに気持ちを書き出す
そうした小さなアクションが、自分自身の“リズム”を戻してくれます。
特に、体を動かすこと、誰かと話すことは効果的です。
経営の流れは、外ではなく「内」から変わる。
あなたが動くことで、スタッフの顔色が変わり、数字の兆しが生まれます。
5. 「助けて」と言える人を持つ
これは私自身が何度も救われた経験です。
苦しいときほど、人に相談できなくなります。
「こんなことで相談するなんて恥ずかしい」「誰にも迷惑をかけたくない」と、どんどん孤立していきます。
でも、経営者だって人間です。弱音を吐いていいし、「助けて」と言っていい。
できれば、ひとりでも「本音を言える仲間」を持っておいてください。
友人でも、先輩でも、コンサルでも、誰でもかまいません。
話すだけで、解決策が見えることが本当に多いんです。
最後に|一番の資産は、あなた自身
事業は、波があります。
どんなに準備をしていても、必ず「きつい時期」はやってきます。
でも、その時期をどう捉えるかで、未来は大きく変わります。
“乗り越える”のではなく、“味わう”。
“耐える”のではなく、“整える”。
あなたという存在そのものが、この事業の柱です。
だからこそ、まずは自分を大切にしてください。
そして、またひとつ行動してみましょう。
その一歩が、未来のあなたを救うかもしれません。
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