断られた時の正しい対応法

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営業スキル・ノウハウ

営業で成果を伸ばす人が実践している考え方と具体策

営業をしていれば、必ず断られます。
問題は「断られること」ではありません。

問題は、断られた後の対応です。

トップ営業と成果が安定しない営業の差は、ここにあります。
本記事では、断られた時の正しい対応法を、構造的に解説します。


  1. 1. 断られることを前提にする
    1. 営業は「確率のゲーム」であるという理解
      1. ① 断られる=失敗ではない
      2. ② 感情的になると起きる悪循環
      3. ③ 冷静な人が積み上げられる理由
      4. ④ 営業を確率思考で考える
      5. ⑤ 断られた瞬間にやるべきこと
      6. ⑥ 長期視点を持つ
  2. 2. 「断り」の本当の理由を見抜く
    1. 表面の言葉と本音の違い
    2. よくある断り文句の裏側
      1. ① 「今は考えていません」
      2. ② 「予算がありません」
      3. ③ 「家族に相談します」
      4. ④ 「検討します」
      5. 本音の多くはこの3つ
      6. ① 不安が残っている
      7. ② 比較対象がある
      8. ③ 優先順位が低い
    3. 理由の深掘りのポイント
    4. 深掘りができない営業が失うもの
  3. 3. 感情で反応しない
    1. 断られた瞬間こそ、営業の本質が出る
      1. ① なぜ押すと失注が確定するのか
      2. ② 感情的反応が生む3つの失敗
      3. 1. 必要以上に説明を始める
      4. 2. 値引きを匂わせる
      5. 3. 不機嫌になる
      6. ③ 落ち着いた対応が生む効果
      7. ④ 断られた瞬間は信頼構築のチャンス
      8. ⑤ 感情をコントロールする具体策
      9. 1. 一呼吸置く
      10. 2. 相手の判断を尊重する
      11. 3. 次の可能性を残す
      12. ⑥ 営業の品格とは何か
  4. 4. 保留処理の正しいやり方
    1. 「今はNO」を「未来のYES」に変える技術
    2. ① まず見極める
      1. 本当にNOか?今はNOか?
      2. 本当のNOの特徴
      3. 今はNOの特徴
    3. ② 保留を「具体化」する
    4. ③ 次回アクションを必ず決める
    5. ④ 押さずに余白を残す
    6. ⑤ 保留案件を資産化する
    7. ⑥ 保留から成約に変わる瞬間
    8. ⑦ 保留処理の本質
  5. 5. 追客の設計をする
    1. 断られた案件を“資産”に変える方法
      1. ① 追客の目的を理解する
      2. ② 追客で最も重要な3要素
      3. 1. タイミング
      4. 2. 内容
      5. 3. 頻度
      6. ③ 効果的な追客方
      7. 2.事例共有
      8. 3.期間限定の再提案
      9. 4. 状況確認の連絡
      10. ④ 追客を失敗させる行動
      11. ⑤ 追客が成約につながる瞬間
      12. ⑥ 追客は“管理”である
    2. 効果的な追客方法
  6. 6. 断られた理由を分析する
    1. 感覚ではなく、構造で振り返る技術
      1. ① ヒアリングは十分だったか
      2. ② 不安を潰せていたか
      3. ③ 競合との差別化はできていたか
      4. ④ タイミングは適切だったか
      5. ⑤ 感覚ではなく構造で振り返る
      6. ⑥ 失注を“データ”に変える
  7. 7. 「今は違う」と理解する
    1. 断られた=否定ではないという思考
      1. ① タイミングの問題
      2. ② 予算の問題
      3. ③ 状況の問題
      4. ④ 自分を否定しないことが重要
      5. ⑤ 「今」と「未来」は別物
      6. ⑥ 長期視点を持つ営業が勝つ
      7. ⑦ 思考の切り替え

1. 断られることを前提にする

営業は「確率のゲーム」であるという理解

まず最初に理解すべきことがあります。

営業は感情の仕事ではなく、確率の仕事です。

どれだけ優秀でも、成約率100%の営業は存在しません。

・10件中3件決まる人
・10件中5件決まる人

違いはあっても、「断られる」こと自体は必ず起きます。

つまり、断られることは異常ではなく、正常なプロセスです。


① 断られる=失敗ではない

多くの営業が勘違いしているのは、

断られる=自分がダメ

と受け取ってしまうことです。

しかし実際は、

・タイミングが合わない
・予算がない
・優先順位が低い
・他社と比較中

など、様々な要因があります。

あなたが否定されたわけではありません。

営業とは「今この瞬間に合うかどうか」のマッチング作業です。

合わないケースがあるのは当然です。


② 感情的になると起きる悪循環

断られた瞬間に感情が動くと、

・押しが強くなる
・言い訳をしたくなる
・焦って値引きする
・自信を失う

こうした行動につながります。

その結果、

・印象が悪くなる
・再提案の可能性が消える
・紹介がなくなる

という悪循環が生まれます。

営業は一発勝負ではありません。

次につながる姿勢が、長期的な成果を作ります。


③ 冷静な人が積み上げられる理由

営業で安定して結果を出す人には共通点があります。

それは、断られても感情がブレないことです。

なぜなら、

・確率で考えている
・自分を責めすぎない
・改善点だけを抽出する

からです。

彼らは断りを「データ」として扱います。

「今回はタイミングが違った」
「不安が残っていた」
「ヒアリングが浅かった」

と分析し、次に活かします。


④ 営業を確率思考で考える

例えば、成約率30%の営業がいるとします。

これは裏を返せば、70%は断られます。

つまり、

断られることを前提にしていないと、心が持ちません。

成約率を上げる努力は大切ですが、

断られることをゼロにすることは不可能です。

だからこそ、

「断られることを前提に動く」

この姿勢が必要です。


⑤ 断られた瞬間にやるべきこと

断られた瞬間は、実はチャンスです。

ここで冷静に、

・本音を確認する
・次のアクションを決める
・印象を良く終わらせる

ことができれば、次につながります。

逆に、感情的になれば終わります。

営業は、断られた瞬間に本性が出ます。


⑥ 長期視点を持つ

営業は短距離走ではなく、長距離走です。

今日断られた人が、

半年後に契約することもあります。

断られた人が、

別の人を紹介してくれることもあります。

だからこそ、

「今は違うだけ」

と考えられる人が強いのです。

まず大前提として理解すべきことがあります。

営業は確率の仕事です。

すべての人が買うことはありません。
断られることは失敗ではなく、プロセスの一部です。

断られた瞬間に感情的になる人は、次のチャンスを失います。
冷静に対応できる人だけが、結果を積み上げます。


2. 「断り」の本当の理由を見抜く

表面の言葉と本音の違い

お客様の断り文句は、多くの場合「本音」ではありません。

なぜなら、人は本音をそのまま言わないからです。

・角を立てたくない
・嫌われたくない
・面倒な空気を避けたい
・その場を早く終わらせたい

こうした心理が働きます。

つまり、断り文句は「防御反応」であることが多いのです。

営業がやるべきことは、言葉をそのまま受け取ることではなく、
その裏にある“判断の引っかかり”を見つけることです。


よくある断り文句の裏側

① 「今は考えていません」

これは本音ではありません。

本音の可能性は、

・必要性を感じていない
・緊急性がない
・メリットが弱い
・タイミングが合わない

つまり、「動く理由が足りない」のです。

この場合は、

「今後、どんなタイミングならご検討対象になりますか?」

と未来基準で聞くと、本音が出やすくなります。


② 「予算がありません」

これは非常に多い断りです。

しかし、本音は

・その金額の価値を感じていない
・他に優先したい支出がある
・支払い方法が不安

のいずれかです。

本当にお金がないケースは意外と少ない。

重要なのは、

「予算の問題なのか、納得の問題なのか」

を切り分けることです。

例えば、

「もしご予算面がクリアになれば、前向きにご検討いただけそうですか?」

と聞くことで、本質が見えてきます。


③ 「家族に相談します」

これは“保留のサイン”です。

本音は、

・自分だけで決める自信がない
・家族に反対されそう
・まだ納得しきれていない

のいずれかです。

この場合は、

「ご家族が気にされそうな点はどこだと思いますか?」

と聞くと、本当の不安が出てきます。

家族は“壁”ではなく、“理由の象徴”です。


④ 「検討します」

これは最も曖昧な断りです。

多くの場合、

・比較中
・優先度が低い
・決断材料が足りない

のどれかです。

ここで重要なのは、

「いつ、何を基準に判断するのか」

を確認することです。

「ちなみに、どのあたりを比較されるご予定ですか?」

と具体化すると、話が前に進みます。


本音の多くはこの3つ

断りの裏にある本音は、大きく分けて次の3つです。


① 不安が残っている

これは最も多い理由です。

・失敗したくない
・後悔したくない
・本当に大丈夫か分からない

この場合は、説明不足か安心材料不足です。

対処は、追加説明ではなく「安心の設計」です。


② 比較対象がある

人は必ず比較します。

・他社
・過去の経験
・知人の意見

この場合は、比較軸を明確にする必要があります。

「どの点を比較されますか?」

と聞ける営業は強いです。


③ 優先順位が低い

必要性は理解しているが、今ではない。

これは緊急性の設計が足りない状態です。

「今やらない場合、どんな影響がありますか?」

と未来視点を使うことで、優先度が上がることがあります。


理由の深掘りのポイント

重要なのは、

詰めることではなく、整理を手伝うことです。

営業のNG例:

「でもお得ですよ」
「他社より安いですよ」

これは防御を強めます。

営業の正解例:

「ちなみに、一番気になる点はどこですか?」
「ご不安な点を整理できればと思うのですが」

“理解しようとする姿勢”が、本音を引き出します。


深掘りができない営業が失うもの

断りをそのまま受け取る営業は、

・本当の理由が分からない
・改善できない
・同じ失注を繰り返す

深掘りができる営業は、

・課題が明確になる
・改善点が見える
・成約率が上がる

営業力とは、質問力です。

お客様が言う断り文句は、本音とは限りません。

よくある断り文句:

・今は考えていません
・予算がありません
・家族に相談します
・検討します

これらの裏には、必ず本音があります。

本音の多くは次の3つです。

・不安が残っている
・比較対象がある
・優先順位が低い

断られたら、まずは「理由の深掘り」が必要です。

例:

「ちなみに、どの点が一番気になりますか?」
「ご予算以外に不安な点はありますか?」

責めるのではなく、整理を手伝う姿勢が重要です。


3. 感情で反応しない

断られた瞬間こそ、営業の本質が出る

断られると、無意識に感情が動きます。

・否定されたように感じる
・この案件を逃したくないと焦る
・なんとか説得しようと押したくなる

これは人間として自然な反応です。

しかし、営業としてはここが分岐点です。


① なぜ押すと失注が確定するのか

断られた直後に押すと、相手の心理はこうなります。

「断ったのに、まだ来るのか」
「理解してくれていない」
「強引だ」

相手はすでに防御状態に入っています。

この状態で論理やメリットを追加しても、
相手の心は閉じるだけです。

営業が押した瞬間、
相手の中では「この人からは買わない」が確定します。

② 感情的反応が生む3つの失敗

1. 必要以上に説明を始める

「でも、これは本当に良い商品で…」

これは焦りのサインです。

説明を増やすほど、相手は引きます。

2. 値引きを匂わせる

「もし価格がネックなら…」

焦りが値引きにつながります。

これは営業の価値を下げます。


3. 不機嫌になる

声のトーンが下がる
態度が冷たくなる

これが一番危険です。

営業は最後の印象が残ります。


③ 落ち着いた対応が生む効果

断られた瞬間に、

「かしこまりました。正直にお話しいただきありがとうございます。」

と伝えるだけで、空気が変わります。

なぜなら、相手は安心するからです。

・押されない
・責められない
・否定されない

この対応ができる営業は、信頼されます。


④ 断られた瞬間は信頼構築のチャンス

多くの営業は「決まる瞬間」を大事にします。

しかし本当に信頼が生まれるのは、

断られた時の対応です。

断られた後に、

・冷静
・誠実
・丁寧

でいられる人は、

「この人は信用できる」

と思われます。

その結果、

・後日連絡が来る
・紹介につながる
・タイミングが変わった時に思い出される

という未来が生まれます。


⑤ 感情をコントロールする具体策

断られた瞬間にやるべきことは3つです。

1. 一呼吸置く

すぐに反応しない。

0.5秒止まるだけで、言葉が変わります。


2. 相手の判断を尊重する

「ご判断ありがとうございます。」

この一言は強いです。

相手の“決断権”を認めることで、関係は壊れません。


3. 次の可能性を残す

「また状況が変わった際は、お役に立てれば嬉しいです。」

売り込まず、余白を残す。

これが品格です。


⑥ 営業の品格とは何か

営業の品格とは、

決まらない時の態度です。

決まる時に笑顔なのは当たり前。

決まらない時にも誠実でいられるか。

ここで営業の格が分かれます。

・自分を否定された気持ちになる
・焦る
・押したくなる

こうした感情が生まれます。

しかし、ここで押すと失注が確定します。

断られた時こそ、営業の品格が問われます。

落ち着いた態度で、

「かしこまりました。正直にお話しいただきありがとうございます。」

と伝えるだけで、印象は大きく変わります。

断られた瞬間こそ、信頼構築のチャンスです。


4. 保留処理の正しいやり方

「今はNO」を「未来のYES」に変える技術

営業で多いのは、完全な拒否ではありません。

多くは、

・少し迷っている
・まだ決めきれていない
・タイミングが合っていない

という“保留”です。

ここでの対応次第で、

案件は「消える」か「育つ」かが決まります。


① まず見極める

本当にNOか?今はNOか?

保留処理で最初にやるべきことは、切り分けです。

本当のNOの特徴

・理由が明確で強い
・優先順位が極めて低い
・今後の可能性も低い

今はNOの特徴

・具体的な不安がある
・比較中
・時期の問題

ここを見極めずに追いかけると、嫌われます。


② 保留を「具体化」する

「検討します」は曖昧なまま終わらせてはいけません。

営業がやるべきことは、

保留を“具体化”することです。

例えば、

「ちなみに、どのあたりを比較されるご予定ですか?」
「ご検討の目安はいつ頃になりそうでしょうか?」

と聞くことで、

・比較基準
・判断タイミング
・優先度

が見えてきます。

曖昧な保留は消えます。
具体化された保留は管理できます。


③ 次回アクションを必ず決める

保留処理で最も重要なのは、

次の約束を作ることです。

「また何かあれば連絡ください」

は、ほぼ終わりです。

正しい形は、

・日程を決める
・連絡方法を決める
・目的を明確にする

例:

「では○月上旬に一度状況確認のお電話を差し上げてもよろしいですか?」
「比較が終わるタイミングで、5分だけお時間いただけますか?」

ここで具体性があるかどうかが分かれ目です。


④ 押さずに余白を残す

保留時にやってはいけないのは、

・その場で決めさせようとする
・限定性で煽る
・焦らせる

保留は“未成熟”な状態です。

無理に収穫しようとすると、枯れます。

大切なのは、

「いつでも戻れる安心感」

を残すことです。

例:

「無理に今決めなくて大丈夫です。整理できたらお手伝いできれば嬉しいです。」

この余白が、後の信頼につながります。

⑤ 保留案件を資産化する

営業が伸びない人は、

保留案件を放置します。

伸びる人は、

保留案件を管理します。

・時期
・理由
・優先度
・競合状況

これをメモしておく。

追客は“思いつき”ではなく、“設計”です。


⑥ 保留から成約に変わる瞬間

保留が動くタイミングは、

・状況が変わった時
・不安が消えた時
・比較で優位になった時

です。

その時に、

「思い出してもらえる存在」

であることが重要です。

だからこそ、保留処理は

関係維持の設計

なのです。


⑦ 保留処理の本質

保留処理とは、

説得ではありません。

整理と設計です。

・なぜ迷っているのか
・いつ判断するのか
・何が足りないのか

これを明確にし、

次の一歩を合意すること。

これが正しい保留処理です。


5. 追客の設計をする

断られた案件を“資産”に変える方法

営業で伸びない人の共通点は、

断られた案件を“終わり”にしてしまうことです。

しかし実際には、

断られた案件こそ最も成約に近い資産です。

なぜなら、

・すでに接点がある
・商品説明は済んでいる
・関心はゼロではない

からです。

問題は、「追い方」ではなく「設計」です。

① 追客の目的を理解する

追客の目的は、

説得ではありません。

関係維持です。

売り込むために連絡するのではなく、

思い出してもらうために連絡する。

この違いを理解できるかどうかで、成功率は変わります。

② 追客で最も重要な3要素

1. タイミング

追客は“早すぎても遅すぎても失敗”します。

例えば、

・検討します → 翌日連絡(早すぎる)
・半年後に突然連絡(遅すぎる)

重要なのは、

「判断時期を確認しておくこと」

例:

「ご検討の目安はいつ頃になりそうですか?」

この一言で、追客設計が可能になります。


2. 内容

追客で最もやってはいけないのは、

「その後いかがですか?」

だけの連絡です。

これでは圧になります。

正しい内容は、

“価値提供”です。


3. 頻度

追客の頻度は、

関心度に比例します。

・今は違う → 3ヶ月後
・比較中 → 2〜4週間後
・予算待ち → 時期に合わせる

感覚ではなく、理由ベースで設計します。


③ 効果的な追客方

1. 有益情報の提供

これは最も自然な追客方法です。

例:

・業界の最新情報
・注意点の共有
・よくある失敗例
・補助金情報

売り込みではなく、役立つ情報。

人は「役に立つ人」を覚えます。

2.事例共有

事例は最強の追客材料です。

「以前ご相談いただいた内容に近い事例が出ましたので共有します。」

これは自然で、圧がありません。

事例は、

・不安を減らし
・比較材料になり
・未来を具体化します。

3.期間限定の再提案

ただし乱発はNGです。

例:

・価格改定前
・キャンペーン
・条件変更

「以前ご検討いただいていた内容ですが、今月までこの条件が適用できます。」

これは“判断材料の追加”であり、押し売りではありません。

4. 状況確認の連絡

これはシンプルですが効果的です。

「その後、状況はいかがでしょうか?」
ではなく、

「以前お話しされていた○○の件、何か進展はありましたか?」

具体性があると、関係性が深まります。

④ 追客を失敗させる行動

・毎回売り込む
・値引きから入る
・しつこい頻度
・理由なく連絡する

追客は“圧”になった瞬間に終わります。

⑤ 追客が成約につながる瞬間

追客が成功するのは、

・タイミングが変わった
・不安が消えた
・優先順位が上がった

このどれかが起きたときです。

その時に、

「ちょうど思い出した」

存在であることが重要です。

⑥ 追客は“管理”である

追客が弱い人は、

記憶で管理します。

伸びる人は、

記録で管理します。

・断られた理由
・検討時期
・不安ポイント
・競合状況

これをメモしておくことで、追客は設計になります。

断られた案件は「資産」です。

営業が伸びない人は、追客が弱い傾向があります。

追客で重要なのは、

・タイミング
・内容
・頻度

効果的な追客方法

・有益情報の提供
・事例共有
・期間限定の再提案
・状況確認の連絡

売り込みではなく、関係維持が目的です。


6. 断られた理由を分析する

感覚ではなく、構造で振り返る技術

営業で差がつくのは、商談中ではありません。
商談後の振り返りです。

断られた瞬間に落ち込むのではなく、

「なぜそうなったのか?」

を分解できる人だけが成長します。

① ヒアリングは十分だったか

営業の失注原因の多くは、説明不足ではなくヒアリング不足です。

説明が足りなかったのではなく、
本当の課題を聞き出せていなかった可能性が高い。

チェックポイント:

・相手の現状を具体的に聞けていたか
・なぜ今検討しているのかを聞いていたか
・理想の状態を言語化させていたか
・判断基準を確認していたか

営業は提案力よりも質問力です。

ヒアリングが浅いと、どれだけ良い提案でも刺さりません。

② 不安を潰せていたか

断られる最大の理由は「不安」です。

人は納得できないから断るのではなく、
安心できないから断ります。

振り返るべきポイント:

・価格に対する納得は作れていたか
・失敗リスクへの説明は十分だったか
・保証やサポートを明確に伝えていたか
・相手が言葉にしていない不安を察知できていたか

失注の多くは、

“不安が残ったまま終わった商談”

です。

③ 競合との差別化はできていたか

「他社と比較します」

これはほぼ確実に起きます。

振り返るべきこと:

・なぜ自社が優れているのか明確だったか
・価格以外の価値を提示できていたか
・比較軸をこちらから提示できていたか
・競合の強みを理解していたか

営業で負けるのは、
商品が弱いからではなく、差別化が弱いからです。

差別化とは「違い」ではなく「選ぶ理由」です。

④ タイミングは適切だったか

営業はタイミングビジネスです。

どれだけ完璧な提案でも、
タイミングが合わなければ決まりません。

振り返るべき点:

・相手の検討時期を確認していたか
・予算の有無を把握していたか
・優先順位を理解していたか
・急がせすぎていなかったか

「今ではなかった」案件は、
失敗ではなく“保留資産”です。

⑤ 感覚ではなく構造で振り返る

多くの営業がやってしまう失敗は、

「なんとなくダメだった」

で終わらせることです。

これでは改善できません。

正しい振り返りは、

① 課題理解
② 不安除去
③ 差別化
④ タイミング

この4軸で整理することです。

例えば、

・ヒアリング不足だった
・価格不安が残っていた
・競合優位性が弱かった
・検討時期を確認していなかった

と分解できれば、次に活かせます。

⑥ 失注を“データ”に変える

営業が伸びる人は、

失注を感情で処理しません。

データにします。

・どんな案件が落ちやすいか
・どのトーク後に失注が多いか
・どの価格帯で落ちるか
・どのタイミングで保留が増えるか

これを記録するだけで、
失注率は下がります。

営業は経験ではなく、検証で伸びます。


7. 「今は違う」と理解する

断られた=否定ではないという思考

営業で断られると、多くの人がこう感じます。

・自分が否定された
・提案が悪かった
・信頼されなかった

しかし、実際の多くはそうではありません。

断られた理由の多くは、

・タイミング
・予算
・状況

この3つに集約されます。

つまり、

あなたではなく、“今”が合っていなかっただけです。

① タイミングの問題

どれだけ良い提案でも、
相手が動く準備ができていなければ決まりません。

例:

・まだ本気で困っていない
・他の案件が優先
・検討フェーズに入っていない

営業は“正しい提案”ではなく、
“正しいタイミング”で決まります。

タイミングがズレているだけなら、
それは失敗ではありません。

② 予算の問題

予算は「お金がない」という意味ではありません。

多くの場合は、

・今は使えない
・別の用途に割り当てられている
・来期予算で検討したい

という“配分”の問題です。

予算は流動的です。

半年後、年度替わり、ボーナス時期、決算前。

状況が変われば、判断も変わります。

③ 状況の問題

営業相手の状況は常に変化しています。

・担当者の異動
・組織変更
・家族の考え方
・市場環境

今は必要性が低くても、
環境が変われば優先順位が上がることは珍しくありません。

営業は「状況変化待ち」の側面も持っています。

④ 自分を否定しないことが重要

断られた時に一番危険なのは、

「自分がダメだった」

と決めつけることです。

もちろん改善は必要です。

しかし、

すべてを自分の責任にすると、
営業は苦しくなります。

営業は、

“自分の価値”ではなく
“タイミングとの一致率”

の仕事です。

⑤ 「今」と「未来」は別物

今決まらなかった案件が、

・3ヶ月後
・半年後
・1年後

に決まることはよくあります。

その時に思い出してもらえるかどうかが勝負です。

だからこそ、

「今は違う」

と冷静に理解できる人は強い。

⑥ 長期視点を持つ営業が勝つ

短期目線だと、

「今日決まらなかった=負け」

になります。

長期目線だと、

「今日は接点を作れた」

になります。

営業は“積み重ね”です。

今日の否定は、未来の否定ではありません。

⑦ 思考の切り替え

断られた時に持つべき思考はこれです。

・今は違っただけ
・タイミングが合わなかっただけ
・必要になった時に思い出してもらえばいい

この思考ができると、

焦らない
押さない
ブレない

営業になります。

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